夏の悟り
いいことがあった! …とはいっても、大したことではなく妹の運を分けてもらった感じだ。 それで、地元の神様にお礼参りに行った。地元の神社は、正月の初詣の季節と比べ、人気もなく寂しく誰もいなかった。だから、しっかりとお参りをした。そして、おみくじを引くと…、やはりくじ運のない私には『凶』だった。 おみくじに書かれた内容で印象的だったこと、それは『焦るな』『焦れば焦るほど苦しみ多し』『騒げば騒ぐほど災難』って言葉。そして、『何事も控え目』『心静かに身を守り』そうすれば『大の幸福』あり。 そう。たかがおみくじ。されどおみくじ。 別に神様がどうとかいうつもりはないが、これらの言葉は日々の生活の戒めにもなる。だから、神社へ行く際、それは『お願い』に行くのではなく『戒めをもらいに行く』ともりで参る。 帰り道。 銀行へ寄った後、バイクにキーを挿して振り向くと、いつも難儀する交差点の信号が青。早速、おみくじの戒めに従い、焦らずのんびり発車。すると、頭に思い浮かんだ。 『年をとった者は、若くはないが、知恵がある』 するりと回り道をしてその交差点に入ると、信号待ちするより早く通過できた。 そう。焦らず心静かに頭を使えば、何事も見えてくる。 これで行きましょう!!